定番商品をイメージしたオリジナルパジャマ製作
誰もが知っている「クレパス」や「クーピーペンシル」をはじめ、さまざまなステーショナリーを展開している企業。子どもの頃から慣れ親しんだ文房具を見かけるたびに、パッケージの“サクラ印”に懐かしさを覚える人も多いのではないでしょうか。
そんな日本を代表する総合文具メーカーからのご依頼は、ロングセラー商品である「マイネーム」の発売50周年を記念した限定グッズ製作。キャンペーンで当選した方への賞品として、マイネーム柄のオリジナル親子パジャマを作りたいというご相談でした。
“個別プリント”を考慮し、理想の生地探しに奔走
デザインのポイントとして、「当選者一人ひとりのお名前を、個別にパジャマにプリントしたい」というご要望を受けました。通常、プリント版を個別に作成すると時間もかかる上にコストも高額になってしまいます。そこで「昇華転写プリント」で染色することをご提案。自然な風合いで色が染まり、スクリーンプリントよりも価格を抑えることができます。
しかし、昇華転写プリントはポリエステル生地に限られるため、パジャマに合った素材感のものを探すのに大変苦労しました。何度も生地を取り寄せ、細かなチェックを行い、ようやくプリント精度とコットン風の感触を兼備した生地を見つけることができました。
限られた予算内で幅広いサイズ展開を
製作の時点では当選者の体型が分からないため、体型を幅広くカバーできる豊富なサイズを用意しなければなりません。小ロットでサイズバリエーションを増やす場合、サイズごとの生産枚数が極端に減ってしまうので、コストが非常に高くなります。
しかし、現地スタッフと交渉を重ね、コストダウンを実現。結果として、大人用5サイズ、子ども用4サイズを取り揃えることができました。
Commitment to Production
製作のこだわり
①予算内で叶える上質のプリント技術
当選者一人ひとりの名前を個別にプリントする必要があるため、版代がかさむスクリーンプリントではなく、昇華転写プリントをチョイス。生地はポリエステル100%に限られますが、色鮮やかな染色で費用も安く抑えられるので、今回の案件に最適なプリントスタイルだと判断しました。
②ポリエステルなのにコットンに近い肌触り
プリントする箇所が多く、デザインの再現性が求められるため、最適な生地の選定にも注力しました。海外のエージェントを介して生地を入手し、実際に何度も確認を重ねた上で、ポリエステル100%で、なおかつコットン風の質感の生地をセレクト。お客様の希望に近いものを提案しました。
③小ロットで幅広いサイズに対応
当選者の多様な体型に対応できるように、大人用5サイズ、子ども用4サイズをカバー。サイズごとの生産枚数が減るとコストが高額になるため、現地スタッフとの交渉を密に行い、幅広いサイズ展開でもローコストで生産できるようにアレンジしました。
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