老舗和菓子店の雰囲気を活かした割烹着スタイル
今回ご紹介するのは東北地方にある老舗和菓子店様からのご依頼。
お菓子の製造販売と喫茶の店舗で着用する、割烹着型ユニフォームを製作してほしいという内容でした。
お話を聞くと、これまでは自店で縫製されていたものの、手が足らなくなってしまったとのこと。
そのため、デザインはお客様の方でご用意いただき、私たちは生地手配から縫製・検品をサポートさせていただくことになりました。
割烹着だからこそ、着用感に注目
割烹着は上半身をすっぽりと覆うスタイルなので、においや汚れが下の衣類へつきにくいというメリットがありますが、一方でごわつき感を覚えやすく、体が動かしにくいというデメリットも持ち合わせています。
そこで、私たちは“割烹着の装着感”に焦点を当て、着心地がよく作業に支障が生じない素材をリサーチ。そしてたどり着いたのが、サラリとした肌触りで、ご用意いただいたデザインをさらに活かすことができる、リネンでした。リネンは耐久性、抗菌性、速乾性に優れ、機能性も充分。和菓子店のユニフォームに使用する生地としては最適だと判断しました。
Key points of OEM
今回のポイント
①試着を重ねて目指した
和菓子職人の方々の作業シーンを細かくイメージし、動きやすさや着心地のよさを第一に考えました。サンプルでのチェックはもちろん、実際に仕立ててからの生地の素材感を確認しながら試作を重ねていきました。
②新品から、洗濯後の生地変化も細かくチェック
新品状態ではパリッとした肌触りの生地も、洗濯を繰り返すにつれて柔らかな質感に変わっていきます。本件では試作品から洗濯後の変化を細かく確認しながら製作を行いました。長く使い続けるものだからこそ、生地へのこだわりも妥協しません。
③ディテールも妥協しない、袖口は心地よいフィット感に
試着後、という意見をお客様からいただきました。そのため、様々なゴムの種類から選びなおしてお客様が求めていた “きつくもなく落ちてこない絶妙なフィット感”の袖口回りをご提案しました。
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