Date2026.01.01

vol.2ユニフォームで表現するブランドのストーリー

vol.2ユニフォームで表現するブランドのストーリー

無印良品に学ぶ「引き算」で語るユニフォーム哲学

ブランドのストーリーは「足すこと」より「削ること」から始まる

ユニフォームでブランドの物語を語ろうとすると、多くの企業は何を入れるかを考えます。ロゴをどこに配置するか、スローガンを入れるべきか、ブランドカラーをどの程度強調するか。しかし、企業の哲学を最も強く伝えるユニフォームは、必ずしも情報量が多いわけではありません。むしろ、余計なものを削ぎ落とした先に残る佇まいこそが、その会社の姿勢を雄弁に語ります。

その代表的な存在が、無印良品です。無印良品は「しるしの無い良い品」という考え方を軸に、ブランドマークや装飾による価値付けではなく、素材や工程、使い心地といった本質的な価値を追求してきました。この姿勢は商品だけでなく、店舗空間やスタッフの装いにまで一貫して表れています。

無印良品の思想は、公式にどのように語られているか

無印良品の公式サイトでは、ブランドの成り立ちとして、大量生産・大量消費へのアンチテーゼから生まれたこと、そして「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足を提供することが語られています。
(参照URL : 無印良品 https://www.muji.com/jp/ja/about/philosophy/)

この哲学は、強い主張を前に出すのではなく、生活の中に静かに溶け込むことを良しとする考え方です。そのため無印良品の世界観は、説明されなくても「なんとなく分かる」という感覚で受け取られます。ユニフォームにおいても同じで、目立たないのに、確実に無印良品らしい空気をつくり出しています。

「目立たない」ことが、信頼につながるユニフォーム

無印良品のユニフォームを思い浮かべると、派手な色や大きなロゴは思い出されません。代わりに浮かぶのは、落ち着いた色調、自然な素材感、動きを妨げないシルエットです。そこには「ブランドを主張したい」という意図よりも、「仕事の邪魔をしない」「空間の一部として存在する」という思想が感じられます。

このような引き算のユニフォームは、着る人を前に出しません。その代わり、接客や所作、空間そのものが際立ちます。結果として、スタッフ一人ひとりの振る舞いがブランド体験となり、無印良品らしい安心感や信頼感が生まれます。服が主役にならないからこそ、ブランドの姿勢が伝わるのです。

なぜ引き算のユニフォームは、難しく、そして強いのか

引き算のユニフォームは、一見するとシンプルで簡単そうに見えます。しかし実際には、最も難易度の高い設計でもあります。装飾やロゴに頼れない分、素材の質や縫製、シルエットのわずかな差が、そのまま印象に直結するからです。ごまかしが効かず、企業の美意識や誠実さが露わになります。

無印良品が長年支持され続けている理由のひとつは、この「逃げ場のなさ」を受け入れてきた点にあります。目立たないからこそ、品質で語らなければならない。その覚悟が、商品にも、空間にも、ユニフォームにも通っています。

創業の背景を、ユニフォームにどう落とし込むか

無印良品の事例から学べるのは、創業時の問題意識をユニフォームにまで一貫して反映させる重要性です。無印良品の場合、それは「過剰な装飾やブランド神話から距離を取る」という姿勢でした。この姿勢が、色選びや素材選び、形のシンプルさとして現れています。

他の企業であっても、創業者が何に違和感を覚え、何を変えたかったのかを丁寧に掘り下げることで、ユニフォームの方向性は自然と定まります。派手さを排したいのか、誠実さを伝えたいのか、長く使われることを最優先したいのか。その答えは、デザインの前に、企業の歴史の中にあります。

無印良品型ユニフォームが、今の時代に強い理由

情報過多の時代において、人は説明されすぎることに疲れています。だからこそ、語りすぎないブランド、主張しすぎない佇まいに信頼が集まります。無印良品のユニフォームは、まさにその象徴です。何かを強く押し出すのではなく、「この空間なら大丈夫そうだ」と感じさせる。その感覚が、ブランド価値そのものになっています。

これは、店舗を持つ企業だけでなく、オフィスやショールーム、クリニックやサービス業全般に通じる考え方です。ユニフォームを変えることは、見た目を変えることではなく、企業の姿勢を整えることでもあります。

WANSIE UNIFORMが考える「引き算のユニフォーム」という選択肢

WANSIE UNIFORMでは、無印良品のように、佇まいで語るユニフォームを重要な選択肢のひとつとして捉えています。ロゴを目立たせなくても、色や素材、形の一貫性によって、企業の思想は十分に伝わります。むしろ、その方が長く着られ、文化として根づきやすいケースも少なくありません。

ユニフォームを通して「何を足すか」ではなく、「何を削るか」を一緒に考える。そのプロセス自体が、企業のストーリーを再確認する時間になります。もし、派手さよりも信頼感や誠実さを大切にしたいと考えているなら、引き算のユニフォームは強力な選択肢になるはずです。WANSIE UNIFORMは、その思想を形にするためのパートナーとして、企業と丁寧に向き合っていきます。