WANSIE UNIFORMが考える「スタートアップのためのユニフォーム設計プロセス」
「作業服」から「ブランド体験」へ
ここまでのvol.1〜3では、パーカーやTシャツといったカジュアル・ユニフォームの事例を見てきました。最後のvol.4では、実際に自社でユニフォームを導入・刷新しようとするとき、どのようなプロセスで進めるべきかを、WANSIE UNIFORMの視点から整理します。
PR edgeがまとめた企業ユニフォーム刷新の事例では、飲食・小売・サービス業を中心に、新しい制服が
・採用力の向上
・企業イメージの刷新
・従業員満足度の向上
につながっているケースが紹介されています。
(参考リンク:PR EDGE)
(参考リンク:ブランディングは見た目から?企業ユニフォーム刷新10事例)
これは業界を問わず、ユニフォームが「ブランド体験そのもの」になっていることを示しています。
まずは「課題」と「理想のシーン」を言語化する
WANSIE UNIFORMが最初にお伺いするのは、どの企業にも共通するシンプルな質問です。
・今の服装・ユニフォームで、どんな“モヤモヤ”がありますか?
・理想的なワンシーンを1つだけ挙げるとしたら、どんな風景ですか?
例として、スタートアップやIT企業では、こんな答えが返ってきます。
・「採用ページの写真にまとまりがなく、会社の雰囲気が伝わりにくい」
・「ユーザーカンファレンスのとき、スタッフの服装がバラバラで、運営側が分かりづらい」
・「オフィスがカジュアルになった分、“締めるところ”がなくなった気がする」
一方で、理想のシーンとして多いのは、
・全社員が同じパーカーを着て、カンファレンスのステージに立っている
・オフィスのラウンジで、ロゴ入りのシャツを着たメンバーが自然にミーティングしている
・オンライン全社会議で、各地から同じユニフォーム姿のメンバーが画面に並ぶ
といったイメージです。
「作るもの」ではなく「担わせたい役割」を決める
ここで重要なのは、最初から「パーカーがほしい」「Tシャツがほしい」と決めつけないことです。
・新規顧客向けイベントの“顔”になる服がほしいのか
・社員の日常に溶け込む“私服寄り”のアイテムがほしいのか
・採用・広報写真で「一瞬で世界観を伝える」ためのスタイリングなのか
によって、最適なアイテムは変わります。
たとえば、
・日常業務+オンライン会議中心であれば:ロゴの主張を抑えた、シンプルなスウェットやシャツ
・年に数回の大型イベント中心であれば:ステージ映え・写真映えを重視したTシャツやライトアウター
・店舗やショールームを持つ場合であれば:来店者から見て、プロフェッショナルかつ親しみやすい印象のシャツ・エプロン
というように、役割に合わせて設計していきます。
カジュアル・ユニフォーム設計プロセス(WANSIE UNIFORM流)
WANSIE UNIFORMでは、カジュアル・ユニフォームの企画を、概ね次のようなプロセスで進めています。
・ヒアリング・現状把握:服装ルール・オフィスの雰囲気・イベント有無・写真の使い方などを整理
・コンセプト&世界観の定義:「〇〇らしさ」を言語化し、カラー・シルエット・素材の方向性を決める
・アイテム選定・ラフデザイン:パーカー / スウェット / Tシャツ / シャツ / ボトムス / エプロン などから構成を検討
・サンプル製作・フィッティング:実際に着用したときの“空気感”を確認し、細部を調整
・量産・導入サポート:納品後の着用ルールや、撮影・採用ページでの見せ方についてもアドバイス
このプロセスは、スタートアップから大手企業まで共通して機能する「型」ですが、特にスタートアップにおいては、スピードと柔軟性を重視してアレンジしていきます。
「小さく始めて、大きく育てる」ユニフォーム戦略
スタートアップの場合、最初から全社員分のフルセットを用意するのではなく、“小さく始めて、大きく育てる”アプローチが相性の良いことが多いです。
・まずは採用ページ撮影用+イベントスタッフ用の少ロットからスタート
・社内での評判や、写真の使われ方を見ながら、第二弾・第三弾を企画
・カラー展開・アイテム展開を少しずつ増やし、「コレクション」のように育てていく
このやり方であれば、
・スタートアップ特有の事業ピボット・メンバー増減にも柔軟に対応できる
・「毎年少しずつアップデートされていくユニフォーム」が、カルチャーの変化を映し出す
というメリットも生まれます。
WANSIE UNIFORMと一緒に作る「あなたの会社だけのユニフォーム」
最後に、WANSIE UNIFORMとしてお伝えしたいのは、「ユニフォームは、単なる服ではなく、企業の“物語の媒体”である」ということです。
・freeeのように、「普通に着られる会社パーカー」を作り込む
・SmartHRのように、オンライン前提のグッズも含めてカルチャーを可視化する
・SansanやCybozuのように、イベントやストーリーとセットでユニフォームを設計する
こうした事例はすべて、「自社のカルチャーを、どんな“かたち”で世の中に見せたいか」という問いから始まっています。
(参考URL:sitateru.com+3Wantedly+3Cocoda+3)
WANSIE UNIFORMは、ユニフォームメーカーとしての技術と、ファッションブランドとしての感性を掛け合わせながら、「カジュアル化が進む時代だからこそ、“ユニフォームで差がつく”スタートアップ」を増やしていきたいと考えています。
「まずは小さな一歩から相談したい」
「具体的な予算感やロットを聞いてみたい」
という段階でも、どうぞ遠慮なくご連絡ください。


