ユニフォームは、単なる「仕事着」ではありません。
患者は、診療前の 3〜5秒 の視覚情報で、「信頼できるかどうか」を感覚的に判断します。
しかし、患者の心の状態は診療科によってまったく異なります。
したがって、最適なユニフォームは科目ごとに変わるのが本質です。
ここでは、主要4領域における
心理 × 色彩 × 動作性 × 感染対策
の観点から、理想的なユニフォームデザインを解説します。
1. 小児科:こわくない・近づける・安心できる
患者心理
子どもにとって医療は、「何が起こるか分からない不安な場所」。
白衣はときに**“注射の象徴”**になりやすく、緊張を生むと言われています。
科学的根拠
カラフルで親しみやすいスクラブは、子どもの不安を有意に低減する。
- Acta Biomedica(2020)小児患者協力性に関する研究
https://www.mattioli1885journals.com/index.php/actabiomedica/article/view/9212
実在事例(リンク有効)
いでアレルギーこどもクリニック(福岡)
淡い色調と可視的なやさしさを持つ空間・スタッフの佇まいが特徴。
「威圧感のないクリニック体験」を子・親の双方に提供している好例。
https://idekids-c.com/
WANSIE UNIFORM の小児科設計
| 項目 | 意図 | 設計例 |
|---|---|---|
| 色 | 威圧を避け、安心を与える | ペールグリーン / ペールブルー |
| 柄 | 目に優しい親和性の設計 | 大柄NG、ワンポイント刺繍 |
| 動作性 | 視線を合わせるためのしゃがみ姿勢 | 腰が出ない裾・ウエスト構造 |
→ 結論:小児科は「やさしさを可視化する服」が最も強い。
2. 産婦人科:尊厳と安心のデザイン
患者心理
妊娠期・産後は、身体的変化と情緒の揺れが大きい時期。
“丁寧に扱われている”という感覚が最重要です。
国際基準
WHO:Respectful Maternity Care(尊重的産科ケア)
→「服装・空間・声掛け」もケアと定義。
https://www.who.int/publications/i/item/WHO-RHR-15.15
実在事例(リンク有効)
聖路加国際病院|お産と産後ケア
白〜グレージュ系を基調とした「静かな信頼」の設計。
https://hospital.luke.ac.jp/guide/maternity/index.html
WANSIE UNIFORM の産婦人科設計
- 色:アイボリー / グレージュ / サンド
- 体型変化に対応する 前合わせ + ゆるやかな伸縮
- 露出を最小限にする ケア配置パターン
→ 結論:産婦人科は「包み込む服」。
3. 美容皮膚科:余白の美 × 衛生の説得力
患者心理
美容医療では、**“結果の美しさ”**が信頼性の指標になる。
見た目の品・清潔感は、施術技術の評価と直結します。
色彩の根拠
低彩度 × マット質感の空間・装いは、安心と洗練を強める。
- 医療空間の色彩研究レビュー(Center for Health Design, 2022)
https://www.healthdesign.org/sites/default/files/color_in_hc_environ.pdf
実在事例(リンク有効)
松倉クリニック表参道
受付・バックヤード・スタッフの装いがミニマルなトーンで統一され、
“治療=品のある日常”として体験化されている例。
https://www.matsukura-clinic.com/
WANSIE UNIFORM の美容皮膚科設計
- 影が落ちない 浅めVネック / スタンド襟
- 背面の立体設計で 施術姿勢の美しさを担保
- 受付と施術スタッフで トーン差 → 役割の可視化
→ 結論:美容皮膚科は「余白の美しさ」がブランドの信頼軸。
4. 歯科:感染対策 × 近接コミュニケーション
患者心理
口腔治療は、**“最も無防備な身体部位”**を預ける行為。
相手の顔が非常に近いからこそ、服の質感・色が“安心 or 緊張”を左右します。
ガイドライン
CDC 歯科向け感染対策ガイド(2024)
https://www.cdc.gov/oralhealth/infectioncontrol/index.html
実在事例(リンク有効)
東京医科歯科大学病院|歯科初診案内
情報の透明性・患者導線・ケア体制の明示が特徴。
https://www.tmd.ac.jp/dent_hospital/first/
WANSIE UNIFORM の歯科設計
| 設計点 | 理由 | 具体策 |
|---|---|---|
| ブルーグレー配色 | 近接時の威圧・強さを抑える | 高明度×低彩度が最適 |
| 襟・肩構造 | マスク・シールドと干渉させない | 浅襟・ラグラン・ノータック肩 |
| ポケット最小化 | 唾液・粉塵の残留を防ぐ | 脇寄せ or 内ポケットのみ |
→ 結論:歯科は「清潔の設計そのものが信頼」。
CTA|WANSIE UNIFORM では
| 提供内容 | 概要 |
|---|---|
| 診療科ごとの心理分析 | 小児・産科・美容・歯科で基準が異なる前提設計 |
| 空間 × ロゴ × 色統合 | 内装・看板・コミュニケーションと連動 |
| 試作〜現場フィッティング | 実際の動き方を前提に形を決定 |
| 運用・洗濯基準の文書化 | 「続く運用」こそブランド価値 |
信頼は、会話より先に装いで伝わる。
クリニックの世界観に寄り添うユニフォーム設計をご提案します。


