Date2025.11.20

vol.4|科目別ユニフォーム設計ガイド 小児科・産婦人科・美容皮膚科・歯科——領域ごとの“安心のつくり方”

科目別ユニフォーム設計ガイド 小児科・産婦人科・美容皮膚科・歯科——領域ごとの“安心のつくり方”

ユニフォームは、単なる「仕事着」ではありません。
患者は、診療前の 3〜5秒 の視覚情報で、「信頼できるかどうか」を感覚的に判断します。

しかし、患者の心の状態は診療科によってまったく異なります。
したがって、最適なユニフォームは科目ごとに変わるのが本質です。

ここでは、主要4領域における
心理 × 色彩 × 動作性 × 感染対策
の観点から、理想的なユニフォームデザインを解説します。


1. 小児科:こわくない・近づける・安心できる

患者心理

子どもにとって医療は、「何が起こるか分からない不安な場所」。
白衣はときに**“注射の象徴”**になりやすく、緊張を生むと言われています。

科学的根拠

カラフルで親しみやすいスクラブは、子どもの不安を有意に低減する。

実在事例(リンク有効)

いでアレルギーこどもクリニック(福岡)
淡い色調と可視的なやさしさを持つ空間・スタッフの佇まいが特徴。
「威圧感のないクリニック体験」を子・親の双方に提供している好例。
https://idekids-c.com/

WANSIE UNIFORM の小児科設計

項目意図設計例
威圧を避け、安心を与えるペールグリーン / ペールブルー
目に優しい親和性の設計大柄NG、ワンポイント刺繍
動作性視線を合わせるためのしゃがみ姿勢腰が出ない裾・ウエスト構造

結論:小児科は「やさしさを可視化する服」が最も強い。


2. 産婦人科:尊厳と安心のデザイン

患者心理

妊娠期・産後は、身体的変化と情緒の揺れが大きい時期。
“丁寧に扱われている”という感覚が最重要です。

国際基準

WHO:Respectful Maternity Care(尊重的産科ケア)
→「服装・空間・声掛け」もケアと定義。
https://www.who.int/publications/i/item/WHO-RHR-15.15

実在事例(リンク有効)

聖路加国際病院|お産と産後ケア
白〜グレージュ系を基調とした「静かな信頼」の設計。
https://hospital.luke.ac.jp/guide/maternity/index.html

WANSIE UNIFORM の産婦人科設計

  • 色:アイボリー / グレージュ / サンド
  • 体型変化に対応する 前合わせ + ゆるやかな伸縮
  • 露出を最小限にする ケア配置パターン

結論:産婦人科は「包み込む服」。


3. 美容皮膚科:余白の美 × 衛生の説得力

患者心理

美容医療では、**“結果の美しさ”**が信頼性の指標になる。
見た目の品・清潔感は、施術技術の評価と直結します。

色彩の根拠

低彩度 × マット質感の空間・装いは、安心と洗練を強める。

実在事例(リンク有効)

松倉クリニック表参道
受付・バックヤード・スタッフの装いがミニマルなトーンで統一され、
“治療=品のある日常”として体験化されている例。
https://www.matsukura-clinic.com/

WANSIE UNIFORM の美容皮膚科設計

  • 影が落ちない 浅めVネック / スタンド襟
  • 背面の立体設計で 施術姿勢の美しさを担保
  • 受付と施術スタッフで トーン差 → 役割の可視化

結論:美容皮膚科は「余白の美しさ」がブランドの信頼軸。


4. 歯科:感染対策 × 近接コミュニケーション

患者心理

口腔治療は、**“最も無防備な身体部位”**を預ける行為。
相手の顔が非常に近いからこそ、服の質感・色が“安心 or 緊張”を左右します。

ガイドライン

CDC 歯科向け感染対策ガイド(2024)
https://www.cdc.gov/oralhealth/infectioncontrol/index.html

実在事例(リンク有効)

東京医科歯科大学病院|歯科初診案内
情報の透明性・患者導線・ケア体制の明示が特徴。
https://www.tmd.ac.jp/dent_hospital/first/

WANSIE UNIFORM の歯科設計

設計点理由具体策
ブルーグレー配色近接時の威圧・強さを抑える高明度×低彩度が最適
襟・肩構造マスク・シールドと干渉させない浅襟・ラグラン・ノータック肩
ポケット最小化唾液・粉塵の残留を防ぐ脇寄せ or 内ポケットのみ

結論:歯科は「清潔の設計そのものが信頼」。


CTA|WANSIE UNIFORM では

提供内容概要
診療科ごとの心理分析小児・産科・美容・歯科で基準が異なる前提設計
空間 × ロゴ × 色統合内装・看板・コミュニケーションと連動
試作〜現場フィッティング実際の動き方を前提に形を決定
運用・洗濯基準の文書化「続く運用」こそブランド価値

信頼は、会話より先に装いで伝わる。
クリニックの世界観に寄り添うユニフォーム設計をご提案します。