Date2025.11.06

オリジナルユニフォームで「おもてなしの質」を可視化する|ホスピタリティにおけるユニフォーム制作

ホスピタリティにおけるユニフォーム制作

ホテルのロビーに足を踏み入れた瞬間、レストランで席へ案内される一瞬、旅館で靴を脱いで息がゆるむとき——私たちが受け取っているのは、説明ではなく「迎えられている」という実感です。そして、その実感を形づくる要のひとつが、スタッフの装い=ユニフォームです。

ユニフォームは、業務服以上の意味を持ちます。オリジナルユニフォームは、空間・動線・所作に沿って設計され、おもてなしの質を静かに底上げします。


1. なぜホスピタリティに「オリジナルユニフォーム製作」なのか

  • 空間との一体感:内装・照明・音・動線と喧嘩しない色と素材。ロビーやビューの物語を損なわず、場の印象を澄ませます。
    例:都市中心部のグリーン&ウォーターサイドという立地特性を活かすなら、視覚ノイズを抑えるニュートラルカラーが有効です。パレスホテル東京は皇居外苑をのぞむ立地と静穏の体験価値で国際的評価を得ています。en.palacehoteltokyo.com+1
  • 所作の美しさ:案内・配膳・清掃・会計などの反復動作を前提に、袖山・肘回り・肩線・裾の逃がしを調整。結果として声色とリズムが落ち着き、接客の“揺れ”が減ります。
  • 長時間対応の身体負荷軽減:体温調整・蒸れ・筋疲労・肩荷重のボトルネックを素材選定とパターンで解消。集中力の持続がCSを支えます。

2. “装いが語るおもてなし”の実例

パレスホテル東京
「自然体の上質さ」を掲げる同ホテルは、空間・距離感・スタッフの佇まいが“押しつけない品格”で統一されています。英語公式のホテル概要・ロケーション、ならびに日本語のブランドコンセプトは、世界観の参照に適しています。

星野リゾート
各地の文化・風土を尊重する運営哲学は、装いの設計にも反映できます。施設ごとに“土地をまとう装い”を発想する際の一次情報として、公式「About / About Us」を参照。

ANA / JAL に見る“迎える姿勢”の明文化


3. WANSIE UNIFORMのホスピタリティ設計指針

  • 空間と人を“同じ温度”に:ロビーや客席の色温度・素材感と調和する色出し、乱反射やテカリを避ける表面感。
  • 所作が美しく見えるパターン:お辞儀・サーブ・ターン・前屈・着座・腕上げでのツッパリをゼロに近づける。肩傾斜・袖ぐり・背中心ダーツ・ベンツ長などを運用ベースで最適化。
  • 長時間の呼吸を守る素材:吸放湿・通気・耐久・防シワ・帯電・ピリング評価のバランス。ドレープで身体線を整え、疲れの“見え”も抑制。
  • 階層の可視化:トーン差・パイピング・スカーフ/ピン/ネーム台座など、3m / 10m / 30mの距離別視認性で役割を明確化。

4. 製作プロセス(現場実装まで)

  1. 現場観察:動線・高低差・照明・導線混雑・バックヤード幅。
  2. 所作分解:案内/会計/配膳/清掃/インルームなどをムーブ表に。
  3. 意匠×機能の設計:素材・色・シルエット・付属品(無線・端末・ペン等)収納。
  4. サンプル検証:本番動作での可動域・熱感・視認性チェック。
  5. 導入トレーニング:装いの着こなし規範・姿勢ガイド・メンテ手順。
  6. 運用設計:サイズグレーディング、補充LT、追加発注ロット、破損時の交換SLA。

5. チェックリスト(保存版)

  • ・3m/10m/30mで「役割」も「清潔感」も判別できるか
  • ・サービス動作(屈む・持つ・ひねる・差し出す)でツッパリや引っ掛かりがないか
  • ・汗・皮脂・水・アルコール・洗剤に対する耐久・退色・防汚性能が十分か
  • ・スマホ端末・PHS・端末ペイ・オーダー端末の“重さと位置”に最適解があるか
  • ・新人/リーダー/マネージャーの階層が静かに見分けられるか
  • ・増員・季節シフト・新店展開を踏まえた補充体制になっているか