Date2025.10.09

【Vol.2】バズるのは“包摂性”が見える制服|ジェンダー・宗教・個性をデザインに落とす実装論

【Vol.2】バズるのは“包摂性”が見える制服|ジェンダー・宗教・個性をデザインに落とす実装論

かつての制服は「統一感」を象徴するものでした。
しかしいま求められているのは、“統一”ではなく“多様な個性が調和する姿”。
ジェンダー・宗教・文化・体型などの違いを尊重するデザインこそが、
SNSで支持される「次世代ユニフォーム」の条件です。

本記事では、世界の事例から「包摂性を見える化する」方法を紐解き、
WANSIE UNIFORMが実務で行うデザインアプローチを紹介します。


■ British Airways|ヒジャブも選択できる多文化デザイン

2023年、ブリティッシュ・エアウェイズは20年ぶりに制服を刷新しました。
新ラインには女性用ジャンプスーツやチュニック、ヒジャブの選択肢が追加され、
文化や宗教の多様性を尊重した設計が実現しました。
伝統的な「エアウェーブ」柄を維持しつつも、現代的で動きやすいシルエットを採用。
制服が“社会的包摂の象徴”として注目を集め、世界中のメディアで話題となりました。

(参照サイト: British Airways Official Press Release(新制服発表))


■ Virgin Atlantic|ジェンダーレス制服が共感を生んだ瞬間

2022年、ヴァージン・アトランティック航空は、
ジェンダーにとらわれず誰でも好きな制服を選べるポリシーを導入しました。
同時に、従業員の代名詞を表すバッジも配布し、
「自分らしく働く」文化をデザインで体現。
SNSではこのニュースを称賛する投稿が10万件以上拡散され、
“企業姿勢の美しさ”がブランド好感度を高めました。

(参照サイト: Virgin Atlantic Newsroom:Gender Identity Policy Update)


■ Tokyo Metro|「動きやすさと多様性」の両立へ

2025年、東京メトロは駅係員・乗務員のドレスコードを見直し、
スニーカーの着用や髪色の自由化など、性別に縛られない働き方を推進しました。
安全と快適性を両立させたこの取り組みは、
“見た目の多様性”を越えた“働き方の多様性”として高く評価されています。

(参照サイト:東京メトロ公式リリース:新制服導入および働き方改革)


■ WANSIE UNIFORMが考える“選べる美しさ”

WANSIEでは、包摂性を「美学」と「実務」の両軸で設計します。
単に自由にするのではなく、**“選べる中で統一される”**ことが鍵です。

  • カラーパレットと素材を共通化し、バリエーションを統一感の中にデザイン
  • モジュール構造で、袖丈・襟型・被り物・インナーを柔軟に選択可能
  • 動作テストを動画で実施し、動線・屈伸・避難時の安全性を検証
  • メイク・髪型・アクセサリー等の可否を「理由と共に」明文化

制服は、思想ではなく実務で包摂性を証明するデザインへ。
そして、写真1枚・動画15秒で「この会社は人を大切にしている」と伝わる構成を目指します。


■ SNSに映える“包摂デザイン”のフレーミング

  1. ペアショット:同職種で異なる制服(スカート/パンツなど)を並べて撮る。
  2. アイコンショット:ヒジャブやバッジなど象徴的アイテムをクローズアップ。
  3. ムーブメントカット:歩く・笑う・働く姿を15秒動画で。
  4. キャプション設計:「#ChooseYourUniform」「#InclusiveDesign」など共感タグを活用。

■ まとめ:多様性を“見える形”にするデザイン

制服に込めた多様性は、
企業文化そのものを象徴するメッセージになります。
WANSIE UNIFORMでは、宗教・文化・体型・ジェンダーの違いを前提にした型紙づくりから、
社内の運用ガイド・SNSでの表現ルールまでトータルに設計。
包摂的なデザインが採用力・ブランド力・現場満足度を同時に引き上げます。