この記事でわかること
- ユニフォームが「伝統」と「現場機能」を両立させる方法
- British AirwaysとJALの刷新事例から学ぶ設計ポイント
- WANSIE UNIFORMが提供できる“ヘリテージ翻訳”の実装法
1. 航空会社に求められる「秒で信頼」
航空会社の制服は数秒で「安心して任せられる」を伝えなければなりません。
・空港は多言語・多文化の交差点
・制服が安全と信頼の象徴になる
・同時に「国の顔」として伝統性を帯びる
だからこそ、航空会社は伝統(ヘリテージ)と機能(働きやすさ)を一体でデザインしています。
2. 事例で学ぶ「伝統×機能」の縫い込み
2-1. British Airways|“Speedmarque”を織り込んだ新コレクション
British Airwaysは2023年に20年ぶりの制服刷新を発表。デザイナーはOzwald Boateng OBE。
新コレクションはジャカード織でSpeedmarque(スピードマーク)を抽象化し、ヘリテージを織り込んでいます。
導入までに1,500人以上の従業員が試着・フィードバックに参加。パイロット・客室乗務員・地上職員など全職種を網羅し、機能性と誇りの両立を重視しました。
👉 British Airways Media Centre – Uniform launch
👉 British Airways – Serving in style (rollout story)
2-2. 日本航空(JAL)|「鶴の曲線」と多様性の反映
JALは2019年に発表し、2020年に導入した新制服で、「Hybrid Modern Beauty」をテーマに刷新。
デザイナーは江角泰俊氏で、JALの象徴である鶴の曲線を想起させるラインを取り入れています。
さらに、CAのパンツスタイルや女性パイロット専用制服を導入し、多様な働き方に応えました。社員や顧客から意見を募った**「みんなのJAL 2020新制服プロジェクト」**も話題となり、従業員主体の刷新プロセスが注目されました。
👉 JAL Press Release – New Uniform 2020
👉 PAX International – Functional new cabin crew uniforms
3. 「伝統×機能」をデザインする5つの原則
- ①伝統の抽象化:紋章やロゴを幾何パターンに変換(例:BAのSpeedmarque)。
- ②安全優先:視認性カラーを科学的に選定(夜間・空港外の環境でも識別)。
- ③役割の階梯:資格・スキルをバッジ体系で可視化。
- ④旅情の質感:金具の音や生地の落ち感まで「安心の手触り」を演出。
- ⑤現場の声→即改善:着用ログや破損データを集め、四半期ごとに微修正。
4. WANSIE UNIFORMが提供できること
・ヘリテージ監修:CI/VIの歴史を棚卸し、制服デザインへの翻訳ルールを策定
・職種横断の一体感:客室・地上・整備を「同じ物語の異なる章」として設計
・量産〜運用サポート:素材試験・洗濯耐久・章位制度・サイズ展開まで伴走
5. まとめ――伝統は「形を変えて」生き続ける
BAのジャカード織に込められたSpeedmarque、JALの鶴の曲線。
制服は、単なる衣服ではなく**「伝統を翻訳し続ける装置」**であり、同時に現場の機能性を守る存在です。
WANSIE UNIFORMは、理念や伝統を“今日の現場に適応する形”に変換し、御社だけの**「伝統×機能」ユニフォーム**を実現します。