Date2025.09.25

Vol.2|ユニフォームに企業のストーリーを組み込む方法―JAL・エミレーツ・UPS・DHLに学ぶ「信頼を可視化する制服設計」

Vol.2|ユニフォームに企業のストーリーを組み込む方法―JAL・エミレーツ・UPS・DHLに学ぶ「信頼を可視化する制服設計」

この記事でわかること

  • ・航空・物流の制服が「信頼感の象徴」となる理由
  • ・実在企業の刷新・運用事例(JAL/Emirates/UPS/DHL)
  • ・WANSIE UNIFORMが提供できる“信頼デザイン”の実装法

1. 制服=「国際的信頼」を示す共通言語

航空や物流の現場では、制服は安全・安心・専門性の象徴です。

・空港では「一瞬で安心感」を伝えねばならない
・物流では「遠くからでも視認できる色」が信頼につながる
・多国籍な顧客に対して、制服が“言葉を超えるメッセージ”になる

制服の成否は、その企業の信頼評価に直結します。


2. 事例で学ぶ「信頼を縫い込む」設計

2-1. 日本航空(JAL)|鶴の曲線と現場の声を反映

JALは2020年に7年ぶりの制服刷新を実施。デザイナーは江角泰俊氏(Yasutoshi Ezumi)
特徴は「Hybrid Modern Beauty(ハイブリッド・モダン・ビューティー)」というテーマで、鶴の曲線を想起させる流線的デザインを取り入れています。さらに、CAのパンツスタイル女性パイロット専用制服を導入し、多様な働き方を尊重しました。

刷新プロセスでは顧客や社員から意見を募る「みんなのJAL 2020新制服プロジェクト」を経て決定。現場起点のデザインとして高く評価されています。


2-2. エミレーツ航空(Emirates)|“赤い帽子と白いスカーフ”の一貫性

エミレーツ航空の客室乗務員の制服は1997年以来大きく変更されていません
ベージュのスーツ+赤い帽子+白いスカーフは、航空業界でも最も認知度の高いデザインの一つです。

赤い口紅と帽子の組み合わせはブランド一体感を演出し、白いスカーフはイスラム文化への配慮を示します。制服そのものが**“空飛ぶ広告塔”**として機能し、顧客に「ラグジュアリーな体験」を想起させています。


2-3. UPS|“ブラウン”が象徴する専門性と信頼

UPSのユニフォームと配送車両を象徴するのはブラウン
1919年に「上品さと信頼感」を表す色として採用され、以来100年以上変わっていません。

世界中で「ブラウン=UPS」と直感的に認識され、制服と車両の一貫性がブランドの信頼を支えています。


2-4. DHL|赤×黄の即時認識性

DHLの制服は赤と黄色の強烈なコントラスト
公式ブランドガイドラインでは「Post YellowとDHL Redが即座に認識される鍵」と明記されています。制服・車両・資材すべてで色を徹底統一することで、遠目からでも識別可能です。

日本法人では使用済み制服のリサイクルも進めており、安全性+サステナブル+ブランド浸透を同時に実現しています。


3. WANSIE UNIFORM式「信頼デザイン」導入法

・色は象徴の翻訳:UPSのブラウン、DHLの赤×黄のように「色=企業の約束」となる配色を設計。
・役割章位の可視化:パイロット・整備士・客室乗務員のように、役割ごとの権限や技能をバッジや肩章で明確化。
・文化適応型デザイン:地域文化(宗教・気候・習慣)に合わせたローカル仕様を併設。
・サステナビリティ連動:制服回収・再資源化まで含めた循環型モデルを導入。


4. まとめ——制服は“信頼の翻訳機”

JALの鶴の曲線、エミレーツの赤い帽子、UPSのブラウン、DHLの赤×黄。
いずれも制服が国際的な信頼と安心感を即時に伝える装置として機能しています。

WANSIE UNIFORMでは、これらの事例を参考に御社の理念を「信頼のビジュアル」に翻訳し、国内外で一貫したブランド体験を実現するユニフォームを提案します。