導入:制服は“世界観を翻訳する装置”
国を越えて事業を展開する企業にとって、顧客に「どこに行っても同じ体験」を保証することは大きな使命です。言語や文化が異なっても、一目でブランドを想起させる“共通の記号”こそがユニフォーム(制服)です。制服は単なる作業着ではなく、色・形・所作を通じて企業の約束を可視化するブランドツールです。本記事では、スターバックス・IKEA・マクドナルドという3つのグローバル企業を例に、世界観を揺るがせないユニフォーム戦略を解説します。
事例1|スターバックス:緑のエプロンが生む“一体感”
スターバックスの代名詞とも言える緑のエプロンは、1987年以降世界中の店舗で使用されており、グローバルなブランドのアイコンです。
(参照リンク: Starbucks Stories – Updating our Dress Code About Starbucks)
2025年5月より導入された新ドレスコードでは、黒シャツやカーキ・デニムのパンツに緑のエプロンを合わせ、ブランド視認性の強化と統一感の提供が目的と明示されています。
(参照リンク: AP News – Starbucks imposes new limits on what they wear AP Newsニューヨークポスト)
事例2|IKEA:青と黄が伝える“スウェーデンらしさ”
IKEAのユニフォームはブランドカラーである青と黄を基軸にしています。2019年から新しい「Me and IKEA」制服が世界の店舗に展開され、役割に応じて組み合わせるスタイルが導入されました。
(参照リンク:IKEA – announces new co-worker clothing IKEA)
さらに、2019年末から開始した古い制服の回収・リサイクルによる「VÄXELBRUK」コレクションも公開され、サステナブルなブランディングを体現しています。
(参照リンク:IKEA – VÄXELBRUK collection IKEA)
事例3|マクドナルド:14,000店舗を支える“柔軟な統一感”
マクドナルドは2017年、Waraire Boswell氏とBindu Rivas氏がデザインした2つの制服コレクションを発表し、全米14,000店舗に展開しました。
(参照リンク: McDonald’s USA – new uniform collections マクドナルドコーポレーション)
この刷新により、以前の赤×黄の強烈な配色から、グレーやシックなスタイルへと更新され、現代の多様なメディアとの調和も考慮されています。
(参照リンク: BBC – McDonald’s unveils new uniforms フォーチュン)
WANSIE UNIFORMが提供できること
- ・ブランドDNAの抽出:色やモチーフを全世界で機能する視覚言語に翻訳
- ・現場に即したパターン設計:動きやすさと美しさを両立した型紙制作
- ・Core & Localモデル:共通要素と地域適応要素の二層構造を設計
- ・発表・運用支援:ローンチツールや教育資料の提供
まとめ
スターバックスの緑エプロン、IKEAの青と黄、マクドナルドの柔軟な制服展開。それぞれが「ブランド体験」を世界規模で安定的に提供する優れたモデルです。制服はただの衣服ではなく、企業の信頼感と文化を伝える重要なメディアです。WANSIE UNIFORMはこうしたグローバル基準を御社の制服設計に融合し、ブランド価値の向上をサポートします。