1. はじめに:
岩手・宮城を中心とする三陸沿岸は、世界有数の漁場として知られています。この地域では、漁業や水産加工業の作業環境に適した高耐久素材「三陸産帆布」が生産されており、最近ではこの素材を活用したユニフォームが注目されています。本記事では、三陸産帆布の特性と、それを使った漁業系ユニフォームのブランディング事例をご紹介します。
2. 三陸産帆布とは
三陸産帆布は、船の帆や漁網資材としても使われる極めて丈夫な布です。綿やポリエステルを高密度で織り上げ、耐水性・耐摩耗性に優れています。塩害にも強く、潮風や海水にさらされる環境下でも長期間使用可能です。
(参考:宮城県水産業振興課「水産加工素材紹介」 https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/suishin/ )
3. 事例①:気仙沼ニッティングのコラボ制服
ニット製品で有名な「気仙沼ニッティング」は、地元漁業組合と連携し、漁師や水産加工場の作業用に三陸産帆布を使ったエプロンやジャケットを製作しました。耐久性に加え、漁港の景観に馴染む深いネイビーやマリンブルーのカラーリングが特徴です。
(参考:気仙沼ニッティング公式サイト https://knitting.co.jp/ )
4. 事例②:石巻漁港の水産加工場
宮城県石巻市の水産加工場では、三陸産帆布を使用した防水エプロンを導入。従来のビニール製に比べ軽量で動きやすく、作業効率が向上しました。さらに、社名ロゴを帆布に直接プリントすることで、施設見学者への企業アピールにもつながっています。
(参考:石巻市公式観光情報サイト https://www.i-kanko.com/ )
5. 制服デザインの特徴
高耐久・高防水性能
長時間の水作業や重量物運搬にも耐える。
機能性ポケット配置
漁具や作業道具を安全に持ち運べる設計。
視認性の高い配色
海上や加工場内での安全性を高めるため、ネイビーに蛍光色のパイピングを施すデザインも採用。
6. 地域貢献の効果
地元素材の需要拡大
漁業以外の用途にも三陸産帆布の需要を広げる。
雇用創出
帆布製造や縫製を地域内で完結させることで、関連産業の雇用を守る。
ブランド強化
「三陸産」という産地証明が企業や商品の信頼性を高める。
7. ブランドイメージ向上の仕組み
漁業や海洋文化を背景に持つ三陸産帆布のユニフォームは、耐久性だけでなく、地域ブランドの象徴として機能します。特に観光客やメディアが訪れる際、制服が企業の「顔」としての役割を果たします。
9. 導入後の変化
気仙沼ニッティングとのコラボ制服を導入した漁業組合では、漁港イベントやメディア取材時にスタッフが統一感のある制服で対応できるようになり、取材写真やSNS投稿での露出が増加しました。結果として、地域ブランド全体の認知度向上にもつながっています。
10. WANSIE UNIFORMができること
特殊環境対応ユニフォーム設計
耐水性・耐塩害性など海洋環境に適した素材と仕様を提案。
ブランドストーリーの反映
地域素材を活かしたデザインとPR戦略を一体化。
長期運用コスト削減
高耐久素材により交換頻度を減らし、長期的コストを抑える。
11. 成果測定のためのKPI例
- ・イベントやメディア露出時の制服着用率
- ・制服に関するSNS投稿数
- ・帆布製品の地域外販売数
- ・制服導入後の作業効率・事故発生率の変化
12. まとめ
三陸産帆布を活用したユニフォームは、過酷な海の環境で働く人々を守るだけでなく、地域ブランドの価値を高めます。気仙沼や石巻の事例は、素材の機能性と地域性を融合させた好例です。WANSIE UNIFORMでは、こうした特殊環境向けユニフォームの開発を通じて、企業の現場力とブランド力を同時に向上させるお手伝いをしています。