Date2025.08.19

Vol.3|南国の風をまとう:かりゆしウェアで実現する地域貢献とブランド刷新

Vol.3|南国の風をまとう:かりゆしウェアで実現する地域貢献とブランド刷新

1. はじめに:

沖縄県では、夏場の軽装を促進するために生まれた「かりゆしウェア」が、今や観光業だけでなく、銀行、自治体、航空会社など幅広い業種の制服として採用されています。かりゆしウェアは、沖縄の自然や文化をデザインに反映した開襟シャツで、通気性と軽やかさに優れています。本記事では、かりゆしウェアを制服に導入した企業の事例を通じて、地域ブランド向上と従業員満足度向上の両立方法を探ります。


2. かりゆしウェアとは

かりゆしウェアは1960年代に沖縄観光連盟が推奨し始めた着用文化で、2000年には沖縄県庁が「夏の正装」として公式に採用しました。デザインはハイビスカスや海、首里城など沖縄の象徴をモチーフにし、生地は綿やポリエステル混紡で軽く、しわになりにくいのが特徴です。
(参考:沖縄県公式サイト「かりゆしウェアの概要」 https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/keizai/kariyushi.html


3. 事例①:日本トランスオーシャン航空(JTA)

沖縄を拠点とするJTAは、2017年から客室乗務員や地上スタッフの夏制服としてかりゆしウェアを導入しました。デザインは地元のアパレルメーカーと協働し、海やサンゴをモチーフにした淡いブルーの柄を採用。制服刷新にあたっては、従業員アンケートを実施し、「動きやすさ」と「涼しさ」を重視した仕様にしました。
(参考:JTAプレスリリース https://jta-okinawa.com/pressrelease/


4. 事例②:沖縄銀行

沖縄銀行は、窓口スタッフが着用する制服にかりゆしウェアを導入。店舗ごとに異なる柄を採用し、来店客との会話のきっかけ作りにもなっています。金融機関での導入は珍しく、地元密着型のブランディングとして注目されました。
(参考:沖縄銀行ニュースリリース https://www.okinawa-bank.co.jp/news/


5. 地域貢献の効果

制服がブランド価値を高めるのは、視覚的インパクトと物語性があるからです。

地場産業支援

生地の製造から縫製までを県内業者に依頼することで、地元アパレル産業を支えます。特に観光シーズンの大量受注は、製造業者の経営安定に直結します。

観光PR効果

柄や色使いが観光客に強く印象づけられ、写真やSNSを通じて沖縄文化が発信されます。

エコ・省エネ効果

軽装化により冷房温度を高めに設定でき、省エネやCO₂削減にもつながります。
(参考:沖縄観光コンベンションビューロー https://www.ocvb.or.jp/


6. ブランドイメージ向上の仕組み

かりゆしウェアは、視覚的に沖縄らしさを強く伝えるため、制服を通じて企業イメージ全体が明るく、親しみやすくなります。また、職場全体に統一感を与えつつも、柄や色のバリエーションで個性を出すことが可能です。これにより、「堅い」イメージを持たれがちな業種(金融、行政など)でも柔らかい印象を与えることができます。


7. 従業員のモチベーションへの影響

かりゆしウェアは、動きやすく通気性に優れているため、特に夏季の業務負担を軽減します。従業員からは「快適に働ける」「お客様との会話が弾む」といった声が多く、制服が職場の雰囲気や接客姿勢にまで影響していることがわかります。
(参考:JTA社員インタビュー記事 https://jta-okinawa.com/staffvoice/


8. WANSIE UNIFORMができること

地域素材の現代的アレンジ

伝統や地域性を反映しつつ、業務用途に耐える機能性を持たせた設計を行います。

企業独自柄の企画

既製品ではなく、企業のブランドカラーやロゴを組み合わせたオリジナル柄を提案可能。

着用シーン別設計

屋内外、接客・事務などシーンに応じた複数パターンの制服を統一コンセプトで展開します。


9. 成果測定のためのKPI例

  1. ・制服に関する顧客アンケート満足度
  2. ・SNSでの写真投稿数
  3. ・冷房設定温度の変化による省エネ効果
  4. ・地元メーカーとの取引額と継続期間

10. まとめ

かりゆしウェアは、単なる軽装制服にとどまらず、地域の文化発信ツールとして強力な効果を発揮します。JTAや沖縄銀行の事例は、地域らしさと機能性を両立させながら、従業員のモチベーション向上や顧客満足度向上にも寄与している好例です。WANSIE UNIFORMとしても、こうした地域資源を活かした制服開発を通じて、企業と地域の未来を結ぶお手伝いができます。