Date2025.03.27

着ることで変わる働き方 – BURTLEと清水建設の「疲れないユニフォーム」戦略

着ることで変わる働き方 – BURTLEと清水建設の「疲れないユニフォーム」戦略

重い資材を運び、炎天下や風雨のなかで長時間の作業を続ける建設現場。そんな過酷な労働環境で今、着る人の身体への負担を減らし、パフォーマンス向上につなげる「疲れにくいユニフォーム」が注目されています。

特に、機能性作業着ブランドのBURTLE(バートル)と、大手ゼネコンの清水建設が共同開発したユニフォームは、「作業のしやすさ」「見た目の洗練」「安全性」を高次元で両立し、業界内外から注目されています。


【現場の声から生まれた新スタンダード】

清水建設では、現場作業員からの「動きづらい」「暑すぎる」「疲れが残る」といった声を受け、2022年からユニフォームの全面見直しをスタート。20代~60代まで幅広い年代の社員が使用することを考慮し、動作解析と現場ヒアリングを重ねて開発が行われました。

【ユニフォームの特長】

新たに導入された作業着には、以下のような工夫が施されています。

  • ストレッチ性の高い「アーバンストレッチクロス」を採用し、腕や足の可動域を最大化
  • 夏はファンユニットと組み合わせて使用できる空調ベスト仕様に対応
  • 前かがみでも背中が見えない立体裁断のパターン構成
  • 荷重が集中しやすい腰と肩のラインに応力分散設計を採用

また、落ち着いたカーキやチャコールグレーなどの色使いが「おしゃれでかっこいい」と若手社員にも好評で、職場における意識改革にもつながっているといいます。

【導入の成果】

清水建設の社内モニタリングによると、ユニフォーム導入以降、作業員の疲労感が減少したという報告が続出。ヒヤリハット件数が前年比で20%以上減少し、現場の安全性向上にも貢献しています。

さらに、「着心地がいいから、つい仕事も前向きになる」「制服でモチベーションが上がる」といった定性的な評価も多数寄せられ、制服が社員の心理にも好影響を与えていることが伺えます。

【導入時の現場参加型プロセス】

ユニフォームの開発では、現場で実際に着用する作業員の意見を取り入れることが重視されました。清水建設では全国各地の現場スタッフからアンケートを取り、気温差・湿度・動線の違いなど、各拠点の特徴を踏まえて設計を調整。加えて、仮縫い状態でのフィッティングを複数回行い、従来よりも可動域が広く、体型差にも対応できる設計に落とし込みました。

【デザイン性と印象の効果】

意外にも高く評価されたのが「見た目」の変化でした。従来の土木・建設業のユニフォームに対する“古臭い”というイメージが払拭され、若手からは「これなら着ていて気分が上がる」「SNSで紹介したくなる」といった声も。制服が変わっただけで、企業全体の印象がアップデートされ、採用活動にも好影響をもたらしているといいます。

また、ユニフォーム刷新後に現場を訪れたクライアントからも「現代的で信頼感がある」との評価が寄せられ、プロジェクト受注時の印象向上にもつながったという具体的な成果も報告されています。

【今後の展望】

BURTLEと清水建設の取り組みは、単なる作業着刷新を超えて「働く価値」そのものを見直す動きとしても位置づけられます。今後はさらに、気候対応素材やAIフィット分析によるカスタムメイドなどの技術導入も検討されており、未来の働き方にフィットするユニフォーム開発が進められていく見込みです。

WANSIE UNIFORMでも、こうした社会的な変化を捉えながら、次世代の働き手に寄り添ったデザインと機能を両立したユニフォームのご提案を行っています。現場の声に応える一着を、私たちと一緒にかたちにしてみませんか?


【未来のスタンダードへ】

BURTLEと清水建設の取り組みは、「着心地の良さ」が現場の安全性や生産性にまで波及することを証明する好事例です。機能性はもちろん、着る人の気持ちまでを考え抜いたユニフォームは、働く環境そのものを変える力を持っています。

WANSIE UNIFORMでも、業界特有の動作やニーズに応じたオーダーユニフォームの開発を承っております。動きやすさとブランド性を両立させたい企業様は、ぜひ一度ご相談ください。