新規でレストランやカフェ、バーなどの飲食店を開業するには、多くの資金が必要となり
、またプランニングや施工に費やす時間も掛かってきます。飲食店の開店を検討されてい
る殆どの方は、限りのある予算の中で出来る限り理想に近いお店づくりを目指している方
も多いかと思います。そのような方のために、飲食店を開業するまでのステップを簡単に
ご紹介いたします。
コンセプト
飲食店を作る際に決めるべき要素としてお店のコンセプトがあります。お店のコンセプト
とは、料理の種類や立地やエリア、価格帯、内装の雰囲気、ターゲット層など様々な要素
により成り立ちますが、そのような要素を通じてどのようなお店を作りたいかを考える必
要があります。コンセプトに応じて、その後に決めるべき様々な立地やエリア、価格帯、
内装の雰囲気、ターゲット層などの様々な要素を決めることができます。
料理のジャンル
最初にステップでコンセプトが決まったら、次にどのようなお料理を提供するか決めます
。例えば、お店のコンセプトが日本にいながらハワイの海の雰囲気を楽しめるようなコン
セプトの場合、当然ながらラーメンや焼き鳥などのジャンルは選択外となってきます。ま
た、高級感のあるホテルのような空間をコンセプトとするレストランを開店する場合も、
料理のジャンルがある程度絞られてきます。また、和気あいあいとした賑やかな雰囲気の
コンセプトの飲食店をお考えの場合は、焼き鳥などのお料理のジャンルが挙げられます。
価格帯の決定
料理のジャンルが決まったら、その料理をどのような価格帯で提供するか決めましょう。
価格帯を決定することで、来店される客層も大幅に変わり、客層が変わることで後の工程
で決定する物件のエリアや内装などの要素も調整が必要となりますので、価格帯を設定す
ることは非常に重要な要素となります。
ターゲットの決定
上記で価格帯を決定することによって、ある程度おターゲット層を絞ることができます。
例えば、高級路線のコンセプトや価格設定がされている場合、期待できるターゲット層は
、比較的年配の方や、企業の接待などで利用してもらえる方などをターゲット層とするこ
とが多くみられます。
物件探し
上記で決定した価格帯とターゲット、また最初に決定したコンセプトを基に、飲食店を構
えるエリアを決定します。また、エリアのみならず、これらの要素によってはテナントビ
ルの何階に店舗を構えられるかも絞られてきます。様々の要素を考慮して店舗のエリアの
候補を先ず複数挙げ、更に各エリアで複数の物件候補を選び内覧に行くことにしましょう
。また、不動産業者に、初期費用などの詳細も確認しましょう。
内装業者
ここでいう内装業者とは、インテリアデザイン業者と施工業者を含めております。上記の
物件探しのステップで不動産業者を通じて物件を探し内覧に行く際に、インテリアデザイ
ンや内装施工業者と一緒に行くことで、その物件で計画している内装や店舗作りができる
か否かを確認できるので、物件探しの段階でこれらの内装業者を選定し、店舗作りの相談
を進めていくことが賢明です。店舗物件を契約した後に、登録用途や消防法、電力やガス
などの容量等により、希望通りの店舗が実現できなという事態にならないように、予め詳
細を確認しながら計画しましょう。
施工開始
物件を決めて契約も完了し、デザイン会社との内装デザインについての詳細が決まり、施
工業者の選定もできたら、いよいよ施工を開始することができます。施工が完成するまで
に、食器の購入や食材の仕入先の選定、スタッフ探し、ユニフォームの購入などの準備を
しましょう。
開店
店舗の施工が完成し、内装の最終確認及び上記の準備事項が整い次第、ようやく開店準備
が完了となります。
上記では、最初にコンセプトを決めることからその他の要素を決定し進めていくようにご
紹介しましたが、状況や場合に応じて順序を変えたり、同時進行で進めていく必要もある
ので、専門家の意見や十分な情報収集を行いながら、開店まで一歩一歩進めていくように
しましょう。